合理的配慮について
(合理的配慮を受けるにあたっての学校での困り感アセスメント)
※会員様は、結果をもとに具体的にどんな合理的配慮を求めるかをご提示します。結果と連絡をください。
【支援方法一覧の抜粋】

【3観点11項目】
1. 困難を改善・克服するための指導・支援(主に生活・心理面)
①特性に応じた理解・指導:自閉症の特性を理解し、スケジュールを見通せるように伝える。
②行動面のサポート:感覚過敏に対し、イヤーマフの使用や離席を許可する。
③心身のケア:情緒的な不安定さを解消するため、相談室の利用を促す。
④安全確保:知的障害により危険予知が難しい場合、一人にならないよう支援員を配置する。
2. 学習内容・方法の柔軟な変更(主に学習面)
⑤時間的な配慮:テストの時間を延長する、または休憩をこまめに挟む。
⑥情報の構造化:抽象的な指示を避け、写真や絵カードを用いて手順を示す。
⑦代替手段の活用:書字が困難な場合、タブレット入力や音声入力、代筆を許可する。
⑧学習の省略・重点化:目標達成に必要ない作業を省略し、中心的な内容に絞る。
3. 施設・設備・体制の整備(主に環境面)
⑨物理的環境の整備:車椅子対応のスロープ設置、または移動しやすい座席配置。
⑩感覚・環境の調整:聴覚過敏のために机の脚に緩衝材をつけ、眩しさを避けるためのブラインド。
⑪災害時の対応:避難訓練において、移動に時間のかかる児童の誘導手順を個別に決めておく。
~合理的配慮一例~
【学習内容の理解やスケジュールの理解の困難】
(支援方法)
・絵カードや写真などの導入
・宿題の量や内容の調整
【漢字が困難】
(支援方法)
・プリントなどにルビをふる
・拡大鏡の使用
・音声読み上げソフト
【言葉だけの指示の理解不足 】
(支援方法)
・コミュニケーションボードなどの視覚支援の強化
【学校行事などの儀式的参加が難しい(聴覚過敏) 】
(支援方法)
・イヤーマフの利用
・やや離れた位置に席を配置する
・参加できるところをスモールステップする
【運動会のピストルの音が苦痛でパニックなる 】
(支援方法)
・笛やブザー 手旗などに変更
【触覚過敏があり、肩を叩かれて呼ばれるなどの対応に驚いてしまう】
(支援方法)
・なるべく直接体に接触しないようにし、やむを得ない場合には、事前に十分に予告をしてから接触するようにした
【周囲の物音に敏感なため気が散ってしまい、集中して学習に取り組むことができない】
(支援方法)
・イヤーマフや耳栓の使用
・別室での参加
【卒業式などでどのように移動すればいいかわからない 】
(支援方法)
・テープで道順をしめす
・手順を動画などで用意して伝える
【外部での体験学習に参加させたい 】
(支援方法)
・体験学習前に内容や所要時間を共有して、参加しやすいように配慮
【授業中に落ち着かないなど情緒不安定になる 】
(支援方法)
・別室を用意して、タイムアウトできるようにする
・本人が安心するアイテム(お守りアイテム)の許可
・落ち着かないときに手遊びなどがでてしまうことの理解
【先を見通すことが苦手なため、初めての活動に対して不安になり、参加することができない】
(支援方法)
・活動を始める前に、これから活動する内容や手順について説明して確認することで、安心して取り組めるよう配慮した
【時間の見通しが持てず、活動の切替え時に混乱してしまうことがある】
(支援方法)
・時計やタイマーなどを使って時間の見通しを持てるようにした
・スケジュールや内容を事前に説明する
【特定の授業への参加が不安になる 】
(支援方法)
・事前に内容を可能な限り説明する
・スケジュールを視覚化する
・落ち着かないときはタイムアウトできる場所を用意する
【授業のグループワークや発表が緊張などで苦手 】
(支援方法)
・発表内容を事前に説明し、代表者や筆談でも可能に配慮
・話し合いの手順を用意して事前に渡す
・発表の仕方をプリントなどで用意する
・ボイスレコーダーなどで前もって発表内容をとって使用する
【座学での読み書きや筆記テストに難がある 】
(支援方法)
・タブレットの使用を許可した
【文字の読み書きに時間がかかるため、授業中に黒板を最後まで書き写すことができない 】
(支援方法)
・デジタルカメラ、スマートフォン、タブレット型端末などで、黒板の写真を撮影できることとした
【もじをかくのが苦手 】
(支援方法)
・パーツ(色)に分けて言語化 漢字の各パーツの色をかえる
・絵で意味づけ 月の文字とイラストで月をみせる
・三角鉛筆の活用
・タブレットなどの使用
・広い補助線やマスの活用
・テストでの文字の書き間違えなどに配慮"
【文章が苦手 】
(支援方法)
・タブレット/パソコンの使用
・カメラ機能でとる
・広い補助線やマスの活用
・テストでの文字の書き間違えなどに配慮
【読むのが苦手 】
(支援方法)
・黒板や教科書だけではなく、画像などを取り入れて伝える
・あらかじめ読む場所を伝えて予習してもらう。
・通級指導などと連携する
・読書補助具(スリット)などをしようする
・デイジー教科書の使用
【計算が苦手】
(支援方法)
・電卓などの許可
・マス目ついたノートやプリントの使用
・授業後の声掛け
・九九表をつねにおいておくことや図をつかった計算法などを用意する
・通級指導と連携して、計算の反復などではなく視覚的に意味をつけた指導をお願いする
・中学生では、式だけではなく図を用いた手順やヒントを用意する
【マークシート選択式の試験は通常どおりに受けられるのだが、自由記述式の試験では書字が乱れてしまう 】
(支援方法)
・自由記述式の試験では罫線のある解答用紙を使うようにした
【読み書きに困難さがあるため試験問題を読み、回答を書くまでに時間がかかる。また、あいまいな指示や複数の指示を口頭で受けると理解しづらいため、困っている 】
(支援方法)
・時間の延長
・別室で受験ができるよう配慮した
【テストの問番号がアルファベット表記になっているが、識字障害がありアルファベットの区別がつかないことから、問に対する回答を回答用紙のどの欄に記入すればよいか分からない 】
(支援方法)
・問題と対応する回答欄を同色の蛍光マーカーで囲んだ
【テストで緊張しすぎてしまう 】
(支援方法)
・テストのスケジュール一覧表を渡して見通しをもつ
・別室でのテストの実施
・テストや評価が発表するものなどのときはレポートなどで代替
・人の目が気になる場合は座席を最後列にする
【パニックを起こしてしまうことがあるので、授業中に問題の回答者として指名しないでほしい。また、指名しないことを他の生徒には伝えないでほしい 】
(支援方法)
・各授業の担当教員が事前に情報共有しておき、他の生徒は気付かないように指名対象から外す配慮を行った
【授業中にパニックになる 】
(支援方法)
・不安になったり/困るを減らして 伝える手段としてコミュニケーションカードを使用する
・座席を前にする 先生が声掛けしたり、自分から言いやすいように
・落ち着かなくなったらタイムアウトする場所をきめておく
・授業の流れやスケジュールをまえもって教える
・危険物(ハサミ・カッターなど)を渡すときは先生から渡す
・支援員などの配置をお願いする
【触覚過敏があり、新しい素材に触れるとパニックになってしまう 】
(支援方法)
・本人の意に沿わない場面で対象物に触れることを強要しないようにし、どうしても新しい素材に触れることが必要な場合には、緩和される手立てを検討するようにした
【絵画の授業時にいつもパニックになってしまうので、落ち着いて授業参加できるようにしてほしい 】
(支援方法)
・パニックの要因が色覚過敏であることが見込まれたため、色味の薄い用紙や色鉛筆の使用許可などを配慮し、落ち着いて授業参加できるようになった
【集団で行動する授業に適応できずにいるが、本人の希望としては参加したいと思っている
】
(支援方法)
無理のない形で段階的に移行することとし、徐々に集団で行動する時間を増やしていく授業スケジュールを計画した
・過敏への対応 (聴覚過敏→イヤーマフ 広いところが苦手→タイムアウト場所を決める)
・見通しがつくようにスケジュールを細かく提示する(予定がおわったら〇などをつけて進捗をつたえる)
・SOSカードなどで困った気持ちをつたえる
【もの忘れをする傾向があり、頻繁に宿題などがあることを忘れて未提出になってしまう
】
(支援方法)
宿題などの提出物があるときには、保護者にも連絡して知らせるようにした
【野外活動において、発達障害があり、初めての場所だとパニックを起こす可能性があるので、家族と一緒に事前に宿泊したい】
(支援方法)
関係者と調整し、家族で事前に宿泊し、場所に慣れてもらうことにした
【授業中に一方的に話してします。 ハイハイハイと強く手をあげるなど】
(支援方法)
・学級全体で統一したルールを決めて掲示する 都度全体で確認する
・担任が声をかけやすい座席にする (座席はなるべく前の方の中央寄り)
・発言は順番に行えるよう意図的に設定し、質問内容は板書する
・休み時間や放課後などに話を聞く場を設定する
【話や指示がきくのが困難 集中力がきれやすい 】
(支援方法)
・刺激になるようなものをみえないようにする(カーテン・パーテーション)
・座席にを前にする
・注目が必要なときには、声だけではなくボードやアイテムを使う
・タイマーなどを使用して、今何に集中していくのかわかりやすくする
・授業のながれを提示する
【離席してしまう】
(支援方法)
・座席を教師のそばにする
・離席したくなったら 許可をもらいタイムアウトする
【偏食があって給食が苦手 】
(支援方法)
・給食指導で特性を理解して配慮をする
・匂いなどがきついときは、タイムアウトする
・一口だけでもよいとスモールステップを理解
・クラス全体でスモールステップしていいという雰囲気作り
【ルールやマナーがまだ守れない 】
(支援方法)
・下駄箱にくつをそろえるためのイラストをおく
・下駄箱の場所がわかるように写真やイラストをはる
・トイレにあしがたをおく
・当番などの手順などをイラストいりでわかりやすくする
・道具箱など片付いたときの写真などをはっておく(掃除用具いれなど)
【整理整頓ができない】
(支援方法)
・・写真やイラストでどのように片づけたらいいかを提示する
・一時的に保管する場所をつくる
・「どこに」「どのように」「なにを」しまうのか手順をつくる
・ちゃんと、きちんとという指示ではなく、「筆箱いがいおかない」など明確な指示にしてもらう
・家族への配布物や教科ごとのプリントをしまうファイルなどをつくる
【多数の生徒がいる環境では集中できない生徒が授業を受講しやすくできるよう機器の導入を行った例 】
(支援方法)
・大教室にカメラ、別室にモニターを設置し、別室において受講できるようにした
【休憩時間から授業への気持ちの切替えが苦手な生徒が気持ちの切替をしやすくなるよう工夫した例 】
(支援方法)
・休憩時間に好きな活動をしている途中でも授業への気持ちが切り替えやすくなるよう、チャイム前に合図となる音楽を流すようにした
【発達障害がある生徒への情報発信を工夫した例 】
(支援方法)
・発達障害のある生徒等を対象とした支援に関する情報を配信するサービスを学内の生徒等向けに構築し、窓口に来なくても就学上の課題を解決できるようにした。また、授業の準備物や提出物に関することや、スケジュール等に関することを、ネット上の掲示板に掲載し、各自で確認できるようにした
独立法人 国立特別支援教育総合研究所
インクルーシブ教育システム構築支援データベース
